ANA一般カードの基本スペック一覧
まずは年会費・マイル還元率など基本情報を一覧表で確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 2,200円(税込) |
| マイル還元率(通常コース) | 200円=1マイル(還元率0.5%相当) |
| マイル還元率(2倍コース) | 200円=2マイル(還元率1.0%相当・年間手数料5,500円) |
| 国際ブランド | VISA/Mastercard/JCB(選択可) |
| 申込対象 | 18歳以上(高校生を除く・安定継続収入あり) |
| 申込時間 | 約5〜10分 |
| カード発行 | 約3〜4週間 |
| 家族カード年会費 | 1,100円(税込) |
| 搭乗ボーナスマイル | ANA便搭乗時にフライトマイルの10%を加算 |
年会費2,200円でどれだけマイルが貯まるか
このカードの価値を判断するには、日常の支払いで貯まるマイルと、飛行機に搭乗したときのボーナスマイルを合わせて考える必要があります。
日常決済だけで貯まるマイルの目安
国内線の特典航空券は片道4,500マイル前後から交換できる区間もあるため、年間100万円程度の利用があれば、通常コースでも数年に一度は特典航空券に交換できる計算になります。搭乗頻度が高い人であれば、2倍コースに加入することで、より短いスパンで特典航空券やアップグレードに交換しやすくなります。
| 年間利用額 | 通常コース(0.5%) | 2倍コース(1.0%) |
|---|---|---|
| 50万円 | 2,500マイル | 5,000マイル |
| 100万円 | 5,000マイル | 10,000マイル |
| 150万円 | 7,500マイル | 15,000マイル |
搭乗ボーナスマイルも忘れずに計算する
ANA便に搭乗すると、通常のフライトマイルに加えて10%のボーナスマイルが加算されます。例えば片道1,000マイル区間に搭乗した場合、通常のフライトマイルに加えて100マイルのボーナスが上乗せされる計算です。出張や旅行でANAを頻繁に利用する人にとっては、日常決済のマイルとフライトマイルを合わせて、着実にマイルを積み上げやすいカードといえます。
2倍コースに加入すべきかを損益分岐点で判断する
2倍コースは年間手数料5,500円がかかるため、還元率が単純に2倍になっても、必ずしもお得とは限りません。手数料分を上回るマイル価値を得られるかどうかで判断しましょう。
手数料5,500円の元を取るための利用額
2倍コースにすることで増えるマイルは、通常コースとの差分である「200円=1マイル」分です。年間手数料5,500円に見合うマイル数を得るには、追加で貯まる1マイルあたりの価値をどう見積もるかがポイントになります。マイルの価値をANAグループ内の交換レートに近い水準で見積もる場合、年間110万円程度の利用があれば、2倍コースによる増加分のマイルが手数料に見合う水準に達しやすいというのが一つの目安です。
年間利用額が少ない場合は通常コースで十分
年間の利用額が数十万円程度にとどまる場合は、2倍コースの手数料5,500円がマイルの増加分を上回ってしまう可能性が高くなります。まずは通常コースで様子を見て、年間利用額が安定して100万円を超えるようになってから2倍コースへの切り替えを検討する、という進め方が現実的です。
マイルプラス加盟店を活用してさらに貯める
ANAカードには、対象の加盟店で買い物をするとカード決済分のマイルに加えて、ボーナスマイルが上乗せされる「マイルプラス」という仕組みがあります。対象店舗は家電量販店やドラッグストア、飲食店など幅広いジャンルに及びます。
対象店舗を意識して使うだけでマイルが増える
普段の買い物先がマイルプラスの対象店舗であれば、特別な準備をしなくても通常より多くのマイルを獲得できます。対象店舗の一覧は時期によって見直されることがあるため、よく利用するお店が対象になっているかを事前にチェックしておくと、日常の買い物をそのままマイル獲得の機会に変えられます。
旅行前の準備品購入もまとめてマイル対象に
旅行前に必要な衣類・電化製品・日用品などをマイルプラス対象店舗でまとめて購入すれば、旅行資金の一部を先回りしてマイルに変えることができます。旅行の計画が決まった時点で、対象店舗での買い物を意識的に増やしてみるのも有効な使い方です。
上位グレードのANAカードとの違い
ANAカードには一般カードのほかに、ワイド・ゴールド・プレミアムといった上位グレードのカードが用意されています。搭乗頻度が増えてきたら、上位グレードへの切り替えも選択肢に入ってきます。
搭乗頻度に応じてステップアップを検討する
一般カードは、まずは低コストでマイルを貯め始めたい人に向いた入門的な位置づけのカードです。年間の搭乗回数が増え、マイルの獲得ペースを上げたいと感じるようになったら、搭乗ボーナスマイルの倍率が高いワイドカードやゴールドカードへのアップグレードを検討する価値があります。上位グレードは年会費も上がる分、マイルの貯まりやすさや空港ラウンジなどの付帯サービスが強化される傾向にあります。
まずは一般カードで自分の利用パターンを把握する
いきなり年会費の高い上位カードを選ぶのではなく、まずは一般カードで自分がどれくらいのペースでマイルを貯められるか、ANA便にどれくらいの頻度で搭乗するかを把握してから、上位グレードへの切り替えを判断するのも堅実な進め方です。年会費2,200円という低いハードルは、マイ活(マイルを貯める活動)を始める第一歩として適した水準といえます。1年ほど使ってみて、年間の搭乗回数やマイルの貯まり具合を振り返ることで、自分に合ったグレードが見えてきます。
メリット・デメリットを整理
スペックと損益分岐点を踏まえたうえで、メリット・デメリットを整理します。
メリット
- ●年会費2,200円という低コストでマイルカードを持てる
- ●ANA便搭乗時にフライトマイルの10%がボーナス加算される
- ●VISA・Mastercard・JCBから国際ブランドを選択できる
- ●ANA SKYコインへの自動移行に対応している
- ●家族カードが年会費1,100円と比較的安い
- ●旅行保険(海外・国内)が付帯している
デメリット
- ●基本還元率0.5%と、還元率だけを見ると高還元カードには見劣りする
- ●2倍コースは年間手数料5,500円が別途発生する
- ●カード発行まで約3〜4週間かかり、他カードと比べて時間がかかる
- ●海外旅行保険は傷害死亡・後遺障害・救援者費用のみで、疾病治療費用などは対象外
デメリットとの向き合い方
還元率の低さは、日常決済用のメインカードを別に持ち、ANAカードは「マイルを貯める専用カード」として使い分けることで実用上のデメリットを緩和できます。海外旅行保険の補償範囲が限定的な点も、海外旅行の機会が多い人は別途海外旅行保険への加入や、補償の手厚い他カードとの併用を検討するとよいでしょう。カード発行に時間がかかる点についても、旅行の予定が固まった段階ではなく、日頃からマイ活を始めておくことで、余裕を持ってカードを準備しておくことができます。
家族でマイルをまとめて貯める方法
家族カードを活用すれば、世帯全体の支払いをANAマイルに変えていくことができます。家族旅行の資金づくりとしてマイルを活用したい場合は、家族カードの発行を検討する価値があります。
家族カードは年会費1,100円で発行できる
本会員のANAカードに紐づく家族カードは、年会費1,100円(税込)で発行できます。家族カードでの利用分も本会員のマイル口座にまとめて加算される仕組みのため、夫婦で日常の支払いを分担してカードを使うだけで、マイルが貯まるペースを世帯単位で加速させることができます。子どもの教育費や習い事の月謝など、家庭内で継続的に発生する支払いを家族カードにまとめるのも効果的な方法です。
家族旅行の特典航空券を目標にする
「家族4人でハワイ旅行の特典航空券を目指す」といった具体的な目標を設定すると、日常のどの支払いをカードにまとめるべきかが明確になり、マイ活のモチベーションを維持しやすくなります。家族全員の支払いを可視化し、マイルの貯まり具合を定期的に確認する習慣を作ることが、目標達成への近道です。
どんな人におすすめか・不向きか
マイルを貯める目的や搭乗頻度によって、向き不向きがはっきり分かれるカードです。
おすすめできる人
- ●ANA便を年に数回以上利用する人
- ●できるだけ低コストでマイルカードを持ちたい人
- ●特典航空券やアップグレードを見据えてマイルを貯めたい人
- ●国際ブランドを複数の選択肢から選びたい人
不向きな人
- ●ANA便をほとんど利用しない人(マイルの使い道が限られる)
- ●還元率の高さを最優先でカードを選びたい人
- ●海外旅行保険の補償を手厚くしたい人(別途保険加入や他カードとの併用が必要)
よくある誤解と申し込み前の注意点
マイルカードならではの、申し込み前に知っておきたい注意点をまとめます。
「マイルが貯まる=すぐ特典航空券に交換できる」わけではない
特典航空券への交換には、必要マイル数だけでなく、交換先の路線・時期・空席状況によって条件が変わります。繁忙期は必要マイル数が多く設定されていたり、そもそも特典航空券の座席数が限られていたりするため、「マイルが貯まったらいつでも好きな時に交換できる」というわけではない点は理解しておきましょう。旅行の予定が決まったら、早めに空席状況を確認することが大切です。人気路線・繁忙期ほど早い段階で予約枠が埋まりやすいため、旅行日程がある程度固まった時点でこまめにマイレージクラブの予約状況を確認する習慣を持つと、希望の便を確保しやすくなります。
2倍コースの手数料は自動的に請求される
2倍コースに加入すると、年間手数料5,500円は利用額にかかわらず毎年自動的に請求されます。年によって利用額に大きな波がある人は、その年の利用見込みを踏まえてコースの見直しを行うことで、余計な手数料負担を避けられます。
ポイントとマイルの二重取りはできない
ANAカードで貯まるのはマイルのみで、一般的な「ポイント」とマイルを二重に獲得することはできません。楽天ポイントやdポイントなど他のポイントプログラムとの併用を重視する人は、目的に応じてカードを使い分ける必要があります。
付帯保険・補償内容
旅行保険はいずれも利用付帯で、補償範囲が限定的な点に注意が必要です。
| 補償 | 内容 |
|---|---|
| 海外旅行傷害保険 | 最高1,000万円(利用付帯・傷害死亡・後遺障害・救援者費用) |
| 国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円(利用付帯・チケット購入時) |
申し込みから発行までの流れ
オンライン申込に対応していますが、他カードと比べて発行までに時間がかかる点は事前に把握しておきましょう。
申し込みの手順
- ●公式サイトから氏名・住所・勤務先情報などの必要事項を入力(約5〜10分)
- ●本人確認書類の提出
- ●審査
- ●審査完了後、カードが郵送される(目安約3〜4週間)
必要書類を事前に準備しておく
本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)、勤務先情報、年収の目安などをあらかじめ整理しておくと、オンライン申込の入力をスムーズに進められます。入力内容に不備があると審査に時間がかかる場合があるため、正確な情報を一度で入力できるよう準備しておくことをおすすめします。
旅行の予定がある場合は早めの申し込みを
カード発行まで3〜4週間程度かかるため、特定の旅行やキャンペーンに合わせてマイルを貯め始めたい場合は、余裕を持ったスケジュールで申し込むことが重要です。初年度年会費無料キャンペーンなどが実施される時期もあるため、公式サイトで最新の入会キャンペーン情報も確認しておくとよいでしょう。
JALカードとの違い
マイルを貯めるにあたって、必ず比較検討されるのがJALカードです。基本的な仕組みは似ていますが、対応する航空会社が異なる点が最大の違いです。
| 項目 | ANA一般カード | JALカード(普通) |
|---|---|---|
| 対応マイル | ANAマイル | JALマイル |
| 年会費 | 2,200円(税込) | 各コースにより異なる |
| 還元率(通常) | 200円=1マイル | 200円=1マイル相当(コースによる) |
| 搭乗ボーナス | フライトマイルの10% | コースにより異なる |
マイルを無駄にしないための管理術
マイルには有効期限が設定されているため、計画的に貯めて使い切ることが重要です。
有効期限を意識してマイルを貯める
貯めたマイルには有効期限が設定されているのが一般的です。有効期限が近いマイルから優先的に特典航空券やANA SKYコインへの交換に充てるなど、計画的に使うことで失効のリスクを減らせます。マイルの残高と有効期限は会員専用サイトやアプリでいつでも確認できるため、定期的にチェックする習慣をつけておくとよいでしょう。年に数回、家計の見直しをするタイミングに合わせてマイル残高も一緒に確認すると、チェック漏れを防ぎやすくなります。
ANA SKYコインへの自動移行を活用する
特典航空券に交換するほどマイルが貯まらなかった場合でも、ANA SKYコインに自動移行することで、通常の航空券購入時にマイルを無駄なく活用できます。マイルの使い道に迷ったときの受け皿として、SKYコインへの移行は覚えておくと安心です。