マイナポイント事業とは何か:基本を整理
まずマイナポイント事業の全体像と、2026年現在の最新状況を整理します。
マイナポイントの概要
マイナポイントは日本政府が推進する「マイナポイント事業」によって提供されるポイントです。マイナンバーカードを取得してキャッシュレス決済サービスに紐づけると、チャージ・利用額に応じてポイントが付与される仕組みです。財源は政府(総務省)であり、実質的に政府が国民にポイントを配る施策です。
マイナポイント第2弾(2022〜2023年度)では最大20,000ポイント(約20,000円相当)が受け取れる機会があり、キャッシュレス決済との組み合わせによって上乗せポイントも受け取れました。
2026年現在のマイナポイント状況
マイナポイント第2弾の申込期間は2023年9月末で終了しました。2026年現在は新たなマイナポイント付与は実施されていませんが、マイナンバーカードの活用場面は急速に拡大しています。健康保険証のマイナンバーカードへの統合(マイナ保険証)・マイナカードでの各種手続きのデジタル化が進んでいます。
また政府は引き続き「マイナンバーカードを活用したポイント施策」を検討しており、新たなポイント付与プログラムが今後実施される可能性があります。マイナンバーカードを持っていない方は、今後の施策に備えて取得しておくことをおすすめします。
マイナポイント第2弾で受け取れた最大ポイントの内訳
| 項目 | 最大ポイント数 | 条件 |
|---|---|---|
| チャージ・利用特典(第1弾継続) | 5,000ポイント | 選択したキャッシュレス決済で2万円利用・チャージ |
| 健康保険証としての申込み | 7,500ポイント | マイナ保険証の申込み完了 |
| 公金受取口座の登録 | 7,500ポイント | マイナポータルに口座情報を登録 |
| 合計 | 最大20,000ポイント | 全項目達成時 |
マイナポイントに設定できるキャッシュレス決済の種類
マイナポイント事業でポイントを受け取るためには「決済サービス」の選択が重要でした。選択できる決済サービスはクレジットカード・電子マネー・QRコード決済・デビットカードなど多様で、それぞれポイント上乗せの内容が異なっていました。
設定できた主な決済サービスの比較
| サービスカテゴリ | 主なサービス例 | ポイント種別 | 上乗せ特典の有無 |
|---|---|---|---|
| クレジットカード | 楽天カード・三井住友カード・JCBカード等 | 各カードのポイント | 会社ごとに異なる |
| 電子マネー(プリペイド型) | Suica・nanaco・WAON・楽天Edy | 交通・電子マネーポイント | 会社ごとに異なる |
| QRコード決済 | PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY | PayPayポイント等 | 会社ごとに大型上乗せ多数 |
| デビットカード | 楽天銀行デビット・ソニー銀行デビット等 | 各行ポイント | あり |
決済サービスごとの上乗せポイント競争
マイナポイント事業では政府が提供する基本ポイント(最大5,000ポイント)に加え、各キャッシュレス事業者が独自の「上乗せポイント」を提供する競争が起きました。大手QRコード決済・電子マネー各社は5,000〜10,000ポイントの独自上乗せを実施し、マイナポイント経由での利用者獲得に積極的でした。
結果として、うまく選んだユーザーは政府ポイント+事業者上乗せで20,000〜30,000ポイント以上を受け取れたケースもありました。
マイナポイントを最大活用するための設定選び方の考え方
将来のマイナポイント施策に備えた、最適な決済サービスの選び方の考え方を解説します。
「普段最も使うサービス」に設定するのが基本
マイナポイントの基本的な考え方は「チャージまたは利用金額に応じてポイントが付与される」ため、普段最もよく使うキャッシュレス決済に設定すると自然にポイントを受け取れます。
日常的にPayPayをよく使うならPayPay、楽天市場でよく買い物するなら楽天カード、Suicaを交通メインで使っているならSuicaというように、生活スタイルに合わせた選択が最もポイントを受け取りやすいです。
上乗せポイントの確認が重要
次回の政府ポイント施策が実施された際も、事業者独自の上乗せポイントが競争的に提供される可能性があります。各サービスの上乗せ内容を比較した上で最もお得なサービスを選ぶのが賢い選択です。
重要なのは「今の時点で上乗せポイントが最大の事業者」が必ずしも「ポイントを一番効率よく使えるサービス」ではない点です。受け取ったポイントを実際の生活費に使えるかどうか(ポイントの汎用性)も合わせて評価しましょう。
設定変更ができない点に注意
マイナポイントは一度申込みをすると「1人1サービス」しか選べず、後から変更することができません。この「変更不可ルール」があるため、最初の設定時に十分比較検討することが重要です。
政府の次のポイント施策が発表された際は、各事業者の上乗せポイント比較サイト・アグリゲーションサービスを活用して情報収集してから申し込むことをおすすめします。
マイナポイントとクレジットカードの相性
クレジットカードをマイナポイントに設定した場合の特徴と、最適な使い方を解説します。
クレジットカードに設定した場合のポイント付与の仕組み
クレジットカードをマイナポイントに設定すると、そのカードでの利用金額(2万円まで)に対してマイナポイント(25%=最大5,000ポイント)が付与されます。さらに通常のカードのポイント(例えば楽天カードなら1%=200ポイント)も合わせて付与されます。
つまりカードを設定すると「マイナポイント(政府提供)+カードの通常ポイント」の二重取りが可能になります。加えて事業者が上乗せポイントを実施していれば三重取りになります。
クレジットカードよりQR決済の方が有利なケースが多い
実際のマイナポイント事業では、PayPay・楽天ペイ・d払いなどのQRコード決済の方が大型の上乗せポイントを実施したケースが多く、トータルでお得なケースがありました。
クレジットカードでも楽天カードや一部のカードが上乗せを実施しましたが、QRコード決済のキャンペーンが大きかったため、マイナポイント目的では「メインのQR決済に設定する」選択をした方が多くいます。
将来のマイナカード活用場面でもカードとの連携が重要
マイナンバーカードはポイント施策以外でも、クレジットカードとの連携が重要になっています。銀行口座・証券口座の開設手続き・各種行政手続きのオンライン化でマイナカード認証が普及しており、金融サービスのKYC(本人確認)にも活用されています。
今後はマイナカードによる本人確認を活用した新しいクレジットカード申込み手続きの簡略化・オンライン完結申込みの拡大も期待されています。
マイナポイント手続きの基本的な流れ
過去のマイナポイント申込みと同様に、将来の施策でも活用できる手続きの基本フローを解説します。
マイナンバーカードの取得から申込みまでの流れ
- ●【Step 1】マイナンバーカードを申請する(市区町村窓口・郵便・スマホ申請)
- ●【Step 2】約1ヶ月後にカードを受け取り(市区町村窓口での暗証番号設定が必要)
- ●【Step 3】マイナポイントアプリをスマホにダウンロード
- ●【Step 4】アプリでマイナンバーカードを読み取り本人認証
- ●【Step 5】利用するキャッシュレス決済サービスを選択・申込み
- ●【Step 6】選択したサービスで条件(利用・チャージ)を達成するとポイント付与
マイナポイントアプリ対応のスマートフォン要件
マイナポイントアプリはiPhone(iOS13以上)とAndroid(7.0以上)に対応しています。マイナンバーカードの読み取りにはNFC(近距離無線通信)機能が必要です。iPhoneはSeries 7以降、AndroidはNFC対応機種で利用できます。
スマホがない場合でもセブン銀行ATM・郵便局窓口・市区町村窓口でマイナポイントの申込み手続きができます。
マイナンバーカードを活用したお得な生活設計
マイナポイント以外にも、マイナンバーカードを活用してお得になる場面は増え続けています。
マイナ保険証:医療費の管理と高額療養費の自動化
マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」に対応した医療機関・薬局では、過去の受診情報・薬剤情報を医師と共有でき、より適切な診療が受けられます。また高額療養費制度の申請書類の省略などの便利さもあります。
医療費をクレジットカードで払っている方は、マイナ保険証での受診記録とカードの医療費明細が連携すると、確定申告の医療費控除申請が自動化される方向で整備が進んでいます。
公金受取口座の登録と給付金受け取り
マイナポータルに公金受取口座(銀行口座)を登録しておくと、政府からの各種給付金(児童手当・特別給付金など)の振り込みが迅速化されます。コロナ禍の給付金配布では口座情報不備による遅延が問題になりましたが、事前登録で解消できます。
登録する口座は普段使いのメインバンク(楽天銀行・ゆうちょ銀行・地方銀行など)を登録するのが便利です。
コンビニ交付サービス:手数料節約
マイナンバーカードを持っていると、全国のセブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートのマルチコピー機で住民票・印鑑証明・戸籍謄本などの公的書類を取得できます。
コンビニ交付は窓口より手数料が安い(200円程度)ことが多く、さらにコンビニ払いをクレジットカード・電子マネーで行うとポイントも付きます。行政手続き×カード活用の観点でも効率的です。
各種本人確認手続きのデジタル化
銀行口座・証券口座・携帯電話の新規契約時の本人確認に、マイナンバーカードのオンライン本人確認(eKYC)が活用されています。楽天証券・SBI証券・楽天銀行などでマイナカードによる口座開設が可能で、郵送による書類不要・最短即日開設が実現しています。
クレジットカードの申し込みでも一部の会社でマイナカードを使ったオンライン本人確認の導入が進んでおり、今後は申し込みから審査・カード発行までの手続きがよりスムーズになると期待されています。
マイナポイント・政府ポイント活用で気をつけること
マイナポイント・政府給付ポイントに関連した注意点と、関連詐欺の手口についても解説します。
マイナポイントに関する詐欺に注意
「マイナポイントを受け取るためにクレジットカード番号を教えてください」「マイナポイントが失効しそうです、手続きしてください」といったフィッシングSMS・メールが多発しています。政府・マイナポイント事務局がSMSやメールでカード番号を求めることは絶対にありません。
マイナポイントに関する手続きは公式アプリ(マイナポイントアプリ)・マイナポータル公式サイト・市区町村窓口のみで行われます。URLが含まれるSMS・メールは無視してください。
ポイントの有効期限の管理
マイナポイントで受け取ったポイント(PayPayポイント・楽天ポイントなど)には有効期限があります。受け取ったまま放置して期限切れになる方が一定数います。ポイントを受け取ったら早めに使う計画を立てておきましょう。
特にQRコード決済に設定した場合のポイントは、そのQRコード決済の加盟店で使うのが最もスムーズです。ポイントの使い道に迷う場合は生活費(コンビニ・スーパー・電子マネーチャージ)に充てるのが実用的です。
まとめ:マイナカード×キャッシュレスで賢く政府ポイントを活用
マイナポイント事業は一時的な施策でしたが、マイナンバーカードを活用したお得な生活設計は今後も続きます。
今すぐできること
- ●【今すぐ1】マイナンバーカードをまだ持っていない方は取得申請をする
- ●【今すぐ2】マイナ保険証の申込みを完了させておく
- ●【今すぐ3】公金受取口座をマイナポータルに登録しておく
- ●【今すぐ4】コンビニ交付サービスを活用して行政手続きを効率化
- ●【今すぐ5】次のポイント施策の情報収集のために総務省・マイナポータルを定期確認
政府ポイント活用の基本原則
政府が実施するポイント施策は、「期間限定」「先着順」「条件達成型」が多く、情報を素早くキャッチして早めに動いた人が最もお得になります。メインで使うクレジットカード・QR決済・電子マネーを普段から育てておくことで、政府ポイント施策が来た時に即座に対応できます。
マイナンバーカードの取得・マイナ保険証の登録・公金受取口座の設定は、将来のポイント施策への参加資格を得るためにも早めに完了させておくことを強くおすすめします。