ナンバーレスカードとバーチャルカードの違い
まず2種類のカードの基本的な違いを整理しましょう。
ナンバーレスカード:物理カードがあるが番号が表面にない
ナンバーレスカードは従来の物理カードと同様に発行されますが、カードの表面・裏面にカード番号・有効期限・セキュリティコードが印字されていません。これらの情報はスマートフォンアプリ上でのみ確認できます。
物理カードを店頭で使う場合はICチップ・磁気ストライプ・タッチ決済(NFC)で決済できます。番号が表面にないため、カードを落としたり盗まれたりした場合でも番号を盗み見されるリスクがありません。
バーチャルカード:物理カードなし・オンライン専用
バーチャルカードは物理的なカードが存在せず、カード番号・有効期限・セキュリティコードのみが発行されるデジタル完結型カードです。オンラインショッピング・サブスクリプションの支払いに使えます。
物理カードがないため店頭での通常の決済はできませんが、Apple Pay・Google Payに登録することでスマートフォンによるタッチ決済は可能です。
代表的なナンバーレスカード
現在発行されている主なナンバーレスカードを紹介します。
三井住友カード(NL):最も普及しているナンバーレスカード
三井住友カード(NL)は「Numberless」の略で、カード番号が表面に記載されていません。カード番号はVpassアプリ(三井住友のスマホアプリ)で確認できます。年会費永年無料・コンビニ最大7%還元という強みはそのまま、セキュリティが向上しています。
Apple Pay・Google Payとの連携もスムーズで、スマートフォン1台でほぼすべての決済が完結します。ナンバーレスカードの代名詞的存在で、日本で最も発行枚数の多いナンバーレスカードです。
- ●年会費:永年無料
- ●カード番号確認:Vpassアプリ
- ●コンビニ・マクドナルド:最大7%還元
- ●Apple Pay・Google Pay:対応
- ●タッチ決済(Visaのタッチ):対応
dカード(NTTドコモ系・ナンバーレス対応)
dカードもナンバーレスタイプが選択可能です。ドコモのスマートフォン利用者にはdポイント還元が高く、日常使いに向いたナンバーレスカードです。
JCBカードW(オンライン高還元・ナンバーレス選択可)
JCB CARD WはJCBブランドのナンバーレスカードを選択できます(CARD W Plus Lと合わせて申し込み選択が可能)。Amazon・スタバで高還元という特性はそのままに、セキュリティが向上します。
代表的なバーチャルカード
オンライン専用のバーチャルカードの例を紹介します。
PayPayカード(バーチャルカード即日発行)
PayPayカードはオンライン申し込み後、即日でバーチャルカードとして利用開始できます。カード番号・有効期限・セキュリティコードがアプリ上で表示され、申し込み当日からオンラインショッピングに使えます。物理カードが届くまでの間もオンライン決済が可能です。
楽天カード(バーチャル番号生成機能)
楽天カードは「カード番号変更」機能を持ち、オンラインショッピング専用の使い捨て的な番号を生成できます。不正利用された場合でも番号を変更することで、物理カードを再発行せずにリスクを管理できます。
Revolut(海外旅行・外貨決済に特化したバーチャルカード)
Revolutはデジタルバンクサービスで、バーチャルカードとして外貨決済を為替手数料なしで行えます。海外旅行・海外のサービス利用に特化したバーチャルカードとして人気があります。日本でも利用者が増えています。
ナンバーレス・バーチャルカードの安全な使い方
セキュリティをさらに高める使い方を解説します。
ネットショッピング専用として使う
バーチャルカードをオンラインショッピング専用カードとして使い、別の物理カードを店頭決済用に使い分けると、万が一オンラインで不正利用されても物理カードへの影響がありません。
特にセキュリティが不安なサイト・初めて使うサービスでは、バーチャルカードや使い捨て番号の使用が安全です。
不審な取引のモニタリング
ナンバーレスカード・バーチャルカードはアプリで利用状況をリアルタイム確認できるものが多いです。スマートフォンへの利用通知をオンにしておくと、不審な取引が発生した場合にすぐに気づけます。
不審な取引を確認したらすぐにカード会社に連絡し、カードを停止しましょう。スマートフォンアプリから即時停止できるカードも多いです。
まとめ:ナンバーレスカードが今後のスタンダード
ナンバーレスカードはセキュリティ向上と利便性を両立した、次世代のスタンダードカードです。特に三井住友カード(NL)はコンビニ高還元・Apple Pay対応という使いやすさにナンバーレスの安全性を加えた、現時点で最もバランスの取れたカードです。
バーチャルカードはオンラインショッピング専用として活用し、不正利用リスクをさらに分散させる戦略が安全です。今後もデジタル化が進む中で、ナンバーレス・バーチャル型のカードが主流になっていくでしょう。