ファーストクラス・ビジネスクラスの特典航空券:必要マイルの基礎知識
まず特典航空券に必要なマイル数の基礎知識を把握しましょう。どのルートにどれだけのマイルが必要かを知ることで、現実的な目標設定ができます。
| 路線 | ビジネスクラス(往復) | ファーストクラス(往復) | 購入すると |
|---|---|---|---|
| 東京〜ハワイ | ANA 10〜16万マイル | ANA 15〜18万マイル | 30〜60万円 |
| 東京〜ニューヨーク | ANA 15〜22万マイル | ANA 18〜24万マイル | 60〜120万円 |
| 東京〜ロンドン | JAL 14〜18万マイル | JAL 18万マイル | 60〜100万円 |
| 東京〜シンガポール | ANA 7〜8万マイル | なし(一部路線) | 15〜30万円 |
ANAビジネスクラス特典航空券:必要マイル
ANAビジネスクラス(日本〜ハワイ往復)は往復100,000〜165,000マイル(時期による)。日本〜ヨーロッパ往復(フランクフルト・ロンドン等)はビジネスクラスで往復155,000〜220,000マイルが必要です。
ANAファーストクラス(日本〜ニューヨーク往復)は往復180,000〜240,000マイル。ファーストクラスは提供路線・座席数が限られているため、355日前の予約開始と同時に確保する必要があります。
JALビジネスクラス特典航空券:必要マイル
JALビジネスクラス(日本〜ハワイ往復)は往復80,000〜120,000マイル。JALビジネスクラスは「クラスJアップグレード(国内線・2,000〜5,000マイルでビジネスクラス相当に)」というコスパの良い特典もあります。
JALファーストクラス(日本〜ヨーロッパ往復)は往復180,000マイル前後。JALのファーストクラス「THE FIRST」は世界最高水準のサービスと名高く、マイラーの憧れです。
特典航空券より安い「特典アップグレード」という選択肢
エコノミーの航空券を購入してマイルでビジネスクラスにアップグレードする「特典アップグレード」は、少ないマイルでビジネスクラスを体験できる方法です。例えばエコノミー航空券(10〜15万円)+アップグレードマイル(20,000〜30,000マイル)でビジネスクラス相当のサービスを受けることが可能です。
フル特典航空券より必要マイルが少なく、席が取りやすいため「初めてのビジネスクラス体験」に向いています。
マイルを最速で貯める方法:カード戦略が最重要
ビジネスクラス・ファーストクラスに必要な10〜24万マイルを効率よく貯めるための最速戦略を解説します。
高還元マイルカードの選択:ショッピングマイルが命
マイルを最速で貯める方法のナンバーワンはクレジットカードのショッピング利用です。ANAカードワイドゴールドは「100円につき1マイル」、JALカードショッピングマイルプレミアム(年会費4,950円追加)で「100円につき1マイル」が貯まります。
通常のANAカード(一般カード)は「200円につき1マイル」と積算率が半分のため、本気でマイルを貯めるならワイドゴールド以上のカードを選ぶことが重要です。
日常のすべての支出をマイルカードに集約
食費・光熱費・通信費・保険料・子どもの学費など、クレジットカードで払えるものはすべてANA(またはJAL)カードに集約します。年間の家族支出が400万円の場合、100円1マイルで4万マイル/年が貯まります。
高額出費(リフォーム・車購入・家電等)をマイルカードで払うと一度に大量のマイルが得られます。「大きな買い物のたびにマイルカードで支払う」という習慣が積み上げを加速させます。
マイレージモール・ボーナスマイルキャンペーンを活用
ANAマイレージモール・JALショッピングモールを経由したネットショッピングではボーナスマイルが付与されます。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングへのリンクがあり、通常のショッピングに追加でマイルが付与されます。
ANAアメックスカード保有者にはアメックスのMembership Rewardsポイントを高レートでANAマイルに移行できる特典があります(3,000ポイント→1,000マイル等)。ポイント→マイルの移行レートがよいカードを選ぶのも重要です。
上級ステータスを取得:特典航空券を取りやすくする
ANAプラチナ・ゴールドステータス、JALのサファイア以上を取得すると、特典航空券の空席照会・予約が有利になります。
ANAステータス獲得の最短コース:SFC修行
ANAの上級ステータス「スーパーフライヤーズカード(SFC)」を取得するためには、1年間で50,000〜100,000プレミアムポイント(PP)を積算する必要があります。最も効率的なのは「PP単価の低い路線(国内・近距離アジア)を短期間に多く乗る『修行』」です。
一度SFCを取得すると、SFCカード(年会費:約10,000〜50,000円)を保有し続ける限り、ゴールドステータス相当の特典が永続します。SFC修行は「最初の1年だけ集中して飛んで、一生の特典を手に入れる」という一種の投資です。
JALステータス:JGC(JALグローバルクラブ)の取得
JALのJGC(JALグローバルクラブ)はサファイア以上のステータスを1年間維持すると入会できる終身会員資格です。JGCカードを保有する限り、サファイア相当の特典が永続します。
JALのサファイアには「FLY ON ポイント50,000以上(うちJAL便が25,000以上)」が必要です。JAL修行(JGC修行)もANA同様に「効率の良い路線選び」が鍵です。
外資系航空会社のステータスを活用
ユナイテッド航空(スターアライアンス)・デルタ航空(スカイチーム)など外資系航空会社のステータスはANA・JALより取得が容易な場合があります。スターアライアンス加盟のユナイテッドゴールドメンバーになるとANA便のビジネスクラスアップグレード・空港ラウンジ利用などの特典が使えます。
複数の航空会社のステータスを併用する「マルチステータス戦略」も上級者向けの方法としてマイラー界では知られています。
特典航空券を確実に取る方法
ビジネスクラス・ファーストクラスの特典航空券は空席が少なく、取りにくい現実があります。確実に確保するためのノウハウを紹介します。
355日(360日)前の一番乗り予約
ANAは355日前・JALは360日前から特典航空券の予約が可能です。人気路線(ハワイ・ヨーロッパ)のビジネスクラス・ファーストクラスは予約開始と同時に埋まります。「予約開始日の午前0時直後にパソコン・スマートフォンで予約する」という早起きは必須です。
特に正月・GW・お盆の海外路線は最も競争が激しく、「開始日に取れなければ諦める」という状況が普通です。閑散期に柔軟な日程で行くほうが確保しやすいです。
キャンセル待ちと変更枠を狙う
人気路線・人気時期のビジネスクラスは取れなくても、出発1〜2ヶ月前に「キャンセルが出る」ことがあります。毎日または週に数回希望便を確認して、空席が出た際にすぐ予約する体制を取りましょう。
往路・復路の片方だけ特典で予約し、もう一方は通常購入するという「ハイブリッド予約」も選択肢です。
上位クラス搭乗のプラスアルファ体験
せっかくビジネスクラス・ファーストクラスに乗るなら、搭乗前後の体験もフル活用しましょう。
空港ラウンジを最大限活用
ビジネスクラス以上の搭乗者はANAスイートラウンジ・JALファーストクラスラウンジが利用できます。シャワー・レストラン・ブッフェ・マッサージチェアなど、出発前から豪華な体験ができます。
ゴールドカード・プラチナカードの付帯特典として「空港ラウンジ無料利用」があるカードも多いです。特典航空券エコノミーに乗る際もカードでラウンジを利用できれば、より快適な旅行体験になります。
機内の特別食・特別サービスを事前申請
ファーストクラス・ビジネスクラスには通常の機内食より豪華なコース料理が用意されています。特別食(ベジタリアン・ハラール・グルテンフリー等)を事前申請することも可能です。
ANAのファーストクラスでは国際線搭乗の5〜7日前から「和食・洋食コースの事前選択」「シャンパン・ワインのリクエスト」ができます。搭乗前に事前申請することで機内でのサービスを最大限楽しめます。