海外でクレジットカードを使う基本知識
まず海外でのクレジットカード利用の基本的な仕組みを理解しましょう。
海外での決済に必要なブランドとネットワーク
海外でクレジットカードを使うには、Visa・Mastercard・JCBなどの国際ブランドが必要です。Visaは世界200以上の国・地域で使え、加盟店数が最も多く安心感があります。Mastercardもほぼ同等のカバレッジです。
JCBは日本のブランドですが、ハワイ・ラスベガス・アジアの一部地域で利用可能な加盟店が多いです。ヨーロッパ・中東では使えない場面があるため、JCBのみでなくVisaまたはMastercardを1枚持つことを強くおすすめします。
海外での決済レートの仕組み
クレジットカードで海外決済をすると、決済時の外国為替レート(Visa・Mastercardの場合は国際ブランドのレート)に、カード会社が設定する「海外取引手数料(事務手数料)」が上乗せされます。
例えば1ドル150円の為替レートに手数料2.16%が加わると、実質151.6円で購入することになります。手数料は一般的に1.6〜2.2%のカードが多いですが、0〜0.5%程度の低い手数料のカードも存在します。
海外手数料が安いおすすめクレジットカード
海外利用時の手数料(外貨建て決済手数料)が低いカードを紹介します。
ソニー銀行外貨優遇サービス付きのデビットカード(手数料0円)
ソニー銀行のデビットカード(Sony Bank WALLET)は海外でのショッピング手数料が0円です。さらに為替レートも銀行レートが適用されるため、非常にコストが低い決済が可能です。クレジットカードではありませんが、海外での使用コストの低さでは最高水準です。
エポスカード(海外手数料1.63%・旅行保険自動付帯)
エポスカードは年会費無料ながら、海外旅行傷害保険が自動付帯(最高500万円)しており、海外利用手数料は1.63%と比較的低水準です。海外旅行を年に数回する方が無料で持てる実用的なカードとして人気があります。
マルイでの優待・全国1,000以上の国内優待もあり、国内外問わず使いやすい1枚です。
三井住友カード(NL)(海外手数料1.79%・Visaタッチで広く使える)
三井住友カード(NL)はVisaブランドのため世界中で利用でき、海外手数料は1.79%です。旅行傷害保険(利用付帯)付帯で、海外での安心感があります。年会費無料で持てるため、初めて海外旅行をする方の最初の1枚としておすすめです。
楽天カード(海外手数料1.63%・Visaブランド)
楽天カードの海外手数料は1.63%で、Visaブランドを選べば世界中で使えます。海外旅行傷害保険(利用付帯・最高2,000万円)も付帯しており、年会費無料カードとしては充実した内容です。
海外でのキャッシング(現地通貨の引き出し)
旅先でどうしても現金が必要な場面があります。クレジットカードのキャッシング機能を正しく使う方法を解説します。
キャッシングとは
クレジットカードのキャッシング機能を使うと、海外ATMで現地通貨を引き出せます。現地の両替所より有利なレートで換算されることが多く、両替の手間も省けます。
ただし、キャッシングには「キャッシング利息(年利12〜18%程度)」がかかります。帰国後すぐに一括繰り上げ返済することで利息を最小限に抑えることが重要です。
キャッシング手数料を最小化する方法
海外キャッシングの費用を最小限にするには、①利用前にキャッシング枠を設定する(申し込み時またはオンラインで追加設定)②帰国後すぐに一括繰り上げ返済する(利息の発生を1〜2週間分に抑える)③ATM利用手数料が安いカードを選ぶ(ゆうちょ銀行・セブン銀行ATMは安い場合が多い)、の3点が重要です。
例えば10万円のキャッシングを帰国後10日以内に返済した場合、年利18%なら利息はおよそ500円程度。現地での両替手数料と比較しても有利なことが多いです。
海外ATMでのキャッシング手順
海外ATMでのキャッシングは「VISA」「Mastercard」「PLUS」「CIRRUS」などのマークが表示されたATMで使えます。「Cash Advance」または「Credit」を選択し、暗証番号(PIN)を入力して引き出します。
暗証番号は必ず4桁の数字であることを確認しておきましょう(アルファベットを含む暗証番号は海外ATMで使えない場合があります)。出発前に暗証番号を確認し、必要なら変更しておくことをおすすめします。
海外での不正利用対策
海外では国内より不正利用のリスクが高いため、適切な対策が必要です。
ICチップ付きカードを使う
ICチップ付きのクレジットカードは、磁気ストライプのみのカードより偽造・スキミングに強いです。現在発行されている多くのカードはICチップ付きですが、念のため確認しましょう。
利用通知サービスをオンにする
多くのカード会社のスマホアプリでは、カード利用のたびにプッシュ通知が届く設定があります。海外旅行中はこの通知をオンにしておくことで、不審な利用があった場合に即座に気づけます。
見覚えのない利用を発見したらすぐにカード会社に連絡し、カードを利用停止にしてもらいましょう。多くのカードは24時間対応の国際電話窓口があります。
カードを複数持っていくこと
1枚のカードしか持たない旅行は危険です。カードの紛失・盗難・不正利用停止が発生した場合に備え、メインカードとサブカード(異なるブランド)を最低2枚持参することをおすすめします。
メインをVisaカード、サブをMastercardまたはJCBにすると、一方が使えない場合にもカバーできます。
「海外でのカード利用」を事前通知する
カード会社によっては、海外での突然の利用を不正利用と判断して自動的に利用停止にする場合があります。出発前にカード会社のアプリや電話で「○○日から○○まで海外旅行します」と事前通知することで、このリスクを回避できます。
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海外旅行に持っていくカードの組み合わせ
海外旅行に持参するカードの理想的な組み合わせを提案します。
推奨の組み合わせ
①メインカード:旅行保険自動付帯・海外手数料が低い・Visaブランド(例:エポスカード・楽天カード)②サブカード:異なるブランド(Mastercard or JCB)(例:三井住友カードNL・JCB CARD W)③現金:現地通貨を少量(緊急時用)の3点セットが理想的です。
旅行保険が自動付帯のカード(エポスカード・JCBゴールドなど)を持つことで、別途海外旅行保険を購入する費用が節約できます。
まとめ:海外旅行はカード選びで費用が大きく変わる
海外旅行でのクレジットカード利用コストは、カード選びと使い方で大きく変わります。海外手数料が低いカード・旅行保険自動付帯のカードを選ぶことで、安全かつコスト最小で海外旅行を楽しめます。
必ず2枚以上のカード(異なるブランド)を持参し、不正利用対策として利用通知設定・事前のカード会社への通知を徹底しましょう。キャッシングは帰国後すぐに一括返済することで、利息コストを最小化できます。