海外長期滞在のカード選びで重視すべき点
海外旅行と海外生活ではカードに求めるものが異なります。
海外利用手数料(外貨取引手数料)の比較
海外でカードを使うと「海外利用手数料(外貨取引手数料)」が上乗せされます。一般的には1.6〜2.0%程度です。月の生活費が20〜30万円(現地通貨)の場合、毎月3,200〜6,000円の手数料がかかります。年間では38,400〜72,000円になるため、手数料が低いカードを選ぶことが重要です。
楽天カード(1.63%)・Sony Bank WALLET(デビット・0〜1%)など海外手数料が低いカードを選ぶことで、年間数万円の節約になります。
海外ATMでの現金引き出し
現地での現金が必要な場合、海外ATMでクレジットカードのキャッシング機能を使う方法があります。ただし手数料(キャッシング手数料+ATM利用料)がかかるため、定期的に大きい金額を引き出して手数料を最小化する使い方が有利です。
ゆうちょ銀行・スルガ銀行の海外対応デビットカードは手数料が低く、海外でも銀行口座から直接引き出せるため留学生に人気があります。
海外旅行保険の期間(留学・ワーホリ対応)
一般的なカード付帯の海外旅行保険は「出国から90日以内」が補償期間の上限です。6ヶ月〜1年の留学・ワーホリでは途中で補償が切れてしまうため、留学先で別途海外旅行保険に加入することが必要です。
カード付帯保険は出国直後の90日分の保険として活用し、残りは現地で保険加入・または専用の留学生向け保険(AIU・東京海上等)に加入する形が一般的です。
海外留学・ワーホリに向いているカード
留学・ワーキングホリデーに最適なカードを紹介します。
楽天カード(海外手数料1.63%・年会費無料)
楽天カードは海外利用手数料1.63%(Visa/Mastercard)と比較的低い水準で、年会費無料のためコストを抑えながら海外生活を送れます。楽天銀行と組み合わせると、海外でのATM引き出し手数料が低い楽天銀行デビットカードも利用できます。
日本に帰国後も楽天経済圏(楽天市場・楽天証券等)で活用できるため、留学→帰国後の長期利用に向いています。
三井住友カードNL(海外利用手数料2.0%・海外保険付帯)
三井住友カードNLは海外利用手数料2.0%で標準的ですが、最高2,000万円の海外旅行保険が付帯しています(利用付帯)。カードを使った海外旅行・移動中の補償として活用できます。
コンビニでの7%還元は海外では対象外ですが、帰国後の日本での生活費でポイントを取り戻すことができます。
Wiseカード(海外手数料最安水準・デビットカード)
Wiseカード(旧TransferWise)はフィンテック系のデビットカードで、外貨への両替レートが市場レートに非常に近く、海外での支払いコストが圧倒的に安いです。クレジットカードではなくデビットカードのため、与信審査なしで取得できます。
長期で海外に住む方や現地で大きな金額を動かす機会が多い方には、Wiseカードをメインの決済手段として、クレジットカードを旅行保険・緊急時用として使い分ける方法が賢明です。
海外生活中のお金の管理術
長期の海外生活をスムーズに送るためのお金の管理方法を解説します。
複数カードの使い分け
海外生活では①メインカード(日常決済用・低手数料)、②バックアップカード(メインが使えない時のため・異なるブランド)、③緊急現金用(キャッシング機能付き)の3種類を持つことが理想的です。
VisaとMastercardを1枚ずつ持つことで、どちらかが使えなくても対応できます。JCBは海外では加盟店が少ない地域があるため、海外生活では脇役に回すことをおすすめします。
日本の口座から海外口座への送金
留学・ワーホリ中に日本の銀行から現地口座に送金する際は、Wise・SBI証券・楽天銀行などの海外送金サービスが手数料が安いです。銀行の窓口送金は手数料(3,000〜5,000円/回)が高いため避けましょう。
あわせておすすめ:JCBカード W
まとめ:海外留学は楽天カード+Wiseカードの2枚体制が最強
海外留学・ワーホリの決済手段は「楽天カード(年会費無料・海外手数料1.63%・Visa/Master)+Wiseカード(市場レート両替・大額決済用)」の2枚体制が最もコストパフォーマンスに優れています。
海外旅行保険は出国90日以内の補償のためカード付帯を使い、長期滞在分は専用の留学保険に別途加入することで適切な補償が確保できます。海外での生活費コストを最小化し、帰国後の日本でのカード活用を見据えた長期戦略を立てましょう。